アプリ戦略のカギは「データ」

アプリ戦略を立てるとき、何から手をつければよいのかわからなくなることがあります。そのような時に、あらゆる戦略を立てる上で役立つのがデータです。自社アプリがすでにある場合でも、これからアプリを作る場合でも、すべての意思決定はデータを参考にしましょう。この記事では、成功するアプリ戦略を策定するための3つのデータ活用法をご紹介します。

アプリのエコシステムについて知る

アプリ戦略の柱を定めるには、対象カテゴリーでの人気アプリや有力なアプリなど、対象市場の基本を知ることがまず大切です。時間をかけて上位アプリを分析し、現在のトレンドやこれからのトレンドを感じ取れるようにしましょう。まずは、App Annieでトップランキングをチェックすることをお勧めします。

次に、関連する他のカテゴリーで優れたパフォーマンスを上げているアプリを調べましょう。こうした情報で自社アプリの目標を設定できます。さらに、市場のリーダーたちを比較すれば、ユーザーが期待しているものを把握し、自社アプリに最初から搭載すべき機能を決定するのに役立つでしょう。

目標を明確にする

初めてアプリを作る場合

アプリ開発にはさまざまなアプローチがあります。アプリの最終的な目的はビジネスの販売チャネルを増やすことでしょうか？それとも、既存顧客のロイヤリティを高めることでしょうか？アプリをどのようにビジネスに活かしていくのか、時間をかけて明確にしましょう。そうすれば、目標の達成に役立つ機能を決めたり、マネタイズ計画を打ち出したりできるようになります。

目標が定まったら、モバイルにおける重要業績評価指標（KPI）を設定します。測定したい指標はアプリの滞在時間でしょうか？アプリ内購入でしょうか？測定する指標は、全体のビジネス目標につながるものでなければなりません。業界や競合他社をベンチマークし、実態に合ったKPIを定めましょう。

既存のアプリに磨きをかける場合

すでにアプリがある場合は、ユーザーを理解するためにできる限りのことを行い、パフォーマンスを最大化できるようにしましょう。また、ユーザー属性とアプリの重複利用に関する指標を分析し、ユーザーについてさらに深く理解しましょう。自社アプリが最も注目される時期も調べてください。小売アプリならホリデーシーズンかもしれませんし、クイックサービスレストラン（QSR）なら夕食の時間帯かもしれません。アプリの利用状況のデータを詳しく調べることで、優れたパフォーマンスをもたらす機能や、微調整が必要になるかもしれない機能について、さらに理解できるようになります。

競争相手を評価する

競争相手を見極め、長期にわたってトラックしましょう。モバイルに進出しているオフライン企業なら、競合しそうな相手をすでに把握できているかもしれません。初めてアプリビジネスを始める場合は、競合相手になりそうな企業を見極めることで、ベストプラクティスから学んだり、自社アプリの基準となる指標を見つけたりできます。また、競合アプリの特徴や機能にも注目しましょう。競合アプリのユーザーが、そのアプリで気に入っている点とそうでない点は何でしょうか？自社アプリへの追加を検討すべき機能はないでしょうか？競合ユーザーを引き寄せるために、競合アプリに追いつく必要がある機能はないでしょうか？App Annieで評価とレビューを調査すれば、改善できる可能性のある点を把握できます。このような情報を今後の開発ロードマップに活かし、優先する必要があるかもしれない機能を明らかにしてください。

また、競合アプリの順位の変動に注意を払い、その理由を把握することも大切です。順位が急上昇した場合は、その理由を知るためにデータを調べましょう。新しい機能が搭載されたのでしょうか？ユーザー獲得（UA）キャンペーンを実施したのでしょうか？ユーザーの反応を調査し、その結果に合わせた対応を取りましょう。

さらに、より大きな視点でアプリのエコシステムを把握することも必要です。突然方針を変え、新たな競合となるアプリがいつ現れるのかわからないからです。たとえば、YouTubeは先日、HuluやNetflixのような動画ストリーミングサービスと直接競合する新しいサービスを発表しました。市場レベルで新しいトレンドを監視することで、アプリ戦略に継続的に取り組めるようになります。また、競合より早く成長のチャンスを探し当てたり、ユーザー基盤が重なる可能性のあるアプリと提携する機会を見つけたりできるようになります。

モバイル市場データのリーダー

App Annieは、戦略策定のあらゆる段階に役立つ重要で適確なデータをお届けし、アプリビジネスに関する情報と知識に基づいた意思決定をお手伝いいたします。さっそくStore Statsアカウント（無料）に登録して、トップランキングを調べましょう。App Annieの市場インテリジェンス商品について詳しくは、こちらからお問い合わせください。