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再び動き出した旅行アプリ。2021年の反動もありダウンロード数はパンデミック以前の水準に

Gabrielle Bikker

2021年は、新型コロナに関する規制が日々更新され、旅行アプリの開発者にとって予測のつかない一年となりました。しかし、2021年下半期には、20億もの旅行アプリがダウンロードされており、ほとんど正常な状態に戻ったと言えるでしょう。

2021年は、旅行アプリ業界にとっては、興味深い年となりました。観光でもビジネスでも、世界中の旅行が停止してしまった前年の12か月間(英語記事)は、旅行業界にとって大打撃を受けた厳しい年でした。2021年、 旅行業界はリバウンドの時期(英語記事)を迎え、コロナ前の水準に戻りつつあります。これは、ワクチン接種の普及、自己免疫の獲得、新しい変異株の出現がありつつも、政府が安全に経済を再開しようと計画し、ロックダウンも旅行規制も断続的であったことのおかげといえるでしょう。

旅行アプリのダウンロード数が激しく変動した一年に。

アプリのダウンロード数の増減を示すこのグラフは、新型コロナの新たな変異株の発生による、規制の緩和と強化の動きを反映しています。年初の4か月間は、デルタ株の流行がピークを迎えたのに伴って、ダウンロード数も急激に減少しています。

世界における旅行/ナビアプリの月間ダウンロード数は2020年1月の3億2200万から2021年4月には1億8100万に減少しました。その後、2021年夏から2021年後半にかけて回復が見られ、2021年10月には月間ダウンロード数が3億4700万とピークに達しました。しかし、オミクロン株に対する懸念により再びブレーキがかかり、グラフは下降しています。

それでも、2021年後半における世界全体での旅行アプリのダウンロード数は、19.5億に達しており、この数字は、コロナ前の2019年後半におけるダウンロード数、20.8億に引けをとりません。

米国とインドでは旅行の需要が大きく変動

地域ごとの新型コロナによる移動規制の違いにより、ダウンロードの動きにも、地域差が見られました。多くの国でダウンロード数は横ばいでしたが、著しく変動している国もありました。米国では、2021年を通じて、ダウンロード数の増加が見られました。2021年2月に2300万だった月間ダウンロード数は、2021年7月には4000万と倍増しています。これは2019年8月以降の米国における最高の月間ダウンロード数となりました。 

インドの市場も、激しい変動を見せています。2021年1月にインドの消費者がダウンロードした旅行アプリは5000万以上に上りましたが、2021年5月には約2900万に減少しています。それが2021年11月には再び、4500万まで回復しています。

マップアプリに人気が集中。ライドシェアアプリも人気が回復。

モバイル市場年鑑2022をダウンロードして、南北アメリカ、ヨーロッパ、アジア太平洋の27の市場でダウンロード数とダウンロード数が急増したトップの旅行アプリはどのアプリか、ご確認ください。

旅行アプリ市場のトップを占めるアプリの種類は多岐にわたりますが、概ね3つのカテゴリーに分類することができます。地図、予約、ライドシェアの3つです。2021年、世界で最もダウンロードされたアプリは、Google Mapsで、同様のナビゲーションアプリWazeが3位、Google Earthが4位となっています。

Uberは2位にランクイン。2021年はUberにとって復活の年となり、対象の10カ国で、ダウンロード数が3位となっています。しかし、これらのダウンロードの多くは、ライドシェアではなく、フードデリバリーのためであったことに留意する必要があります。Uber社の独自の会計(英語記事) によると、2021年、ライドシェア部門は 37%増加、デリバリー部門は60%増加したとのことです。

全体的に見て、ライドシェアアプリは通常レベルに回復しており、地域によっては、最高のダウンロード数を更新しています。米国ではUberの利用回数は、2021年12月で2億1200万回に達しています。同時に米国のLyftでは、ドライバー一人に対して、乗車希望のユーザーが3倍となっています。

ドライバーの供給も、パンデミック以前の水準に回復しました。英国では、2021年のライド需要とほぼ同数のドライバーの供給がありました。

GojekはGotoとの合併により、アジア太平洋地域における更なる競争の激化に備える

Gojekはインドネシアを拠点とする「スーパーアプリ」で、ライドシェアの他、配達、ショッピング、その他多数のサービスを提供するアプリで、ライドシェアと並んで印象的な12ヶ月を過ごしました。

Gojekはインドネシアとシンガポールにおいて旅行アプリの1位、ベトナムで2位、タイで3位となっています。2021年は同社にとって記念すべき年となりました。地元のMNOである Telkomselが3億ドルをGojekに投資し(英語記事) 、2021年5月のGojekとEコマースプラットフォーム、Tokopediaとの合併直後のことです。この180億ドルの取引により、 GoToという新しい持株会社が誕生しました。2022年3月には、Gotoは IPOの計画を発表し(英語記事) 、さらなる事業拡大を目指しています。 

Has llegado! ラテンアメリカに賭けたDidi Mobilityが大成功

もう一つ、注目すべき動きを見せたのが、Didi Mobilityです。この中国ベースのアプリは、ラテンアメリカのダウンロードランキングを独占し、メキシコとアルゼンチンで1位、コロンビア、チリ、ペルーで2位となりました。この成功には何年もの歳月がかかっており、2018年にブラジルのライドシェア会社99を買収して以来、この地域に狙いを定めていたのです。

2021年に日の目を見たのはこのアプリだけではありませんでした。 バンガロールに拠点を置くSigmoid Labs(英語記事)も2018年にGoogleにより買収されました。Sigmoidの Where Is My Train アプリは4年前にGoogleが引きついだ時に、すでにヒットしていましたが、data.aiのデータによると、このアプリは、2021年の世界の急成長旅行アプリ1位となっています(前年比との成長率による比較)。

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2022 M04 14

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