中国がトップを独走しインドが米国を追い抜くなど、2017年のダウンロード数の主役は新興市場でした。
App Annieは先ごろ、『2017年アプリ市場総括レポート』を公開しました。アプリ市場の動向分析として業界最大かつ最も信頼を集める同レポートから、いくつかの要点をシリーズでご紹介していきます。消費支出、ダウンロード数、エンゲージメントなどを取り上げた記事に続き、今回はダウンロード数で世界をリードした国々にスポットを当て、とりわけ新興市場に注目します。
特筆すべきは、ダウンロード数の国別ランキングで、トップ5のうち4カ国が新興市場となり、すでにお伝えしたように、トップの中国が2位以下を大きく引き離している点です。そしてその中国が証明しているように、これらの市場が成熟していくのに伴い、マネタイズの機会は非常に大きなものとなるでしょう。
なかでもインドでは、Jioが2016年9月に補助金を受けてデータ量無制限の4G通信サービスを開始したことがきっかけで、アプリ利用が急増しました。
さらに注目すべき点として、成熟市場では成長が安定しているにもかかわらず、依然として膨大な数のアプリがダウンロードされています。たとえば米国では、ユーザーは1カ月に平均で3本のアプリをダウンロードしていました。また、70%を超えるユーザーが1カ月に少なくとも1本のアプリをダウンロードしています。
今回は新興市場に注目しましたが、これは多岐にわたるレポート内容の一部にすぎません。『2017年アプリ市場総括レポート』では、上位のアプリやカテゴリーに関する詳細な分析も取り上げています。以下のフォームに入力すると、このページから直接ダウンロードしていただけます。すでにアカウントをお持ちの場合は、ログインするとすぐにダウンロード可能です。
2018 M03 11
Market Data