発展途上国のアプリ市場における成長とウォレットシェアの拡大に牽引され、アプリストアの消費支出は1000億ドルの大台にまた一歩近づきました
App Annieは先ごろ、『2017年アプリ市場総括レポート』を公開しました。アプリ市場の動向分析として業界最大かつ最も信頼を集める同レポートから、いくつかの要点をシリーズでご紹介していきます。まずはアプリストアにおける消費支出です。
注目すべきことに、 Google Play、iOS App Store、サードパーティのAndroidストアを合計した消費支出が、2年前の約400億ドルから2倍以上増えて860億ドルを突破しました。
その理由としては、発展途上国におけるスマートフォンとアプリの普及が堅調だったこと、成熟市場ではアプリがウォレットシェアを拡大できたことが考えられます。
中でも特筆すべきは、アプリストアの消費支出が、主要な消費者エンターテインメント業界の数字を大幅に上回っている点です。
- 世界のライブ音楽とレコード音楽の収益(70%以上)
- 世界の映画興行収入 (195%以上)
- PCゲーム/コンソールゲームの収益(70%以上)
この成長スピードは近く鈍化しそうにはありません。それどころか、全モバイルアプリストアにおける世界の消費支出は、2018年末には前年比で約30%増加し、1100億ドルを突破するとApp Annieは予測しています。
今回は消費支出に着目しましたが、これはほんの一部にすぎません。『2017年アプリ市場総括レポート』では、上位のアプリやカテゴリーに関する詳細な分析も取り上げています。以下のフォームに入力すると、直接ダウンロードしていただけます。すでにアカウントをお持ちの場合は、ログインするとすぐにダウンロード可能です。
2018 M02 21
Market Data