アプリはますます生活に欠かせない存在となっており、ユーザーの利用本数は1カ月に40本近く、利用時間は1日3時間を記録しています。
App Annieは先ごろ、『2017年アプリ市場総括レポート』を公開しました。アプリ市場の動向分析として業界最大かつ最も信頼を集める同レポートから、いくつかの要点をシリーズでご紹介します。アプリストアにおける消費支出とダウンロード数について取り上げた記事に続き、今回はユーザーエンゲージメントに注目します。
ユーザーは多くのアプリをダウンロードしているだけでなく、それらを実際に利用しています。分析した市場のほとんどにおいて平均的なスマートフォンユーザーは、80本以上のアプリをインストールしており、そのうち毎月40本近くを使用しています。つまり、ユーザーは自分のスマートフォンにインストールしたアプリのうち、平均で3分の1から2分の1のアプリを毎月利用していることになります。
利用状況をさらに詳しく見ていくと、2017年の消費者のアプリ平均利用時間は1日3時間近くに上りました。
さらに掘り下げると、分析した市場では、1日あたりのアプリ平均利用時間が2015年に比べて30%以上増加しました。注目すべきは、モバイルファーストの市場では利用時間がさらに伸びていることです。これらの市場では、デスクトップPCの利用経験がまったくないユーザーが多いため、モバイルがまさしくファーストスクリーンとなっています。
パブリッシャーにとって特に注目すべき点は、アプリに対する消費者の関心は高まり続けており、アプリは顧客との関係を構築するための最も重要なチャネとなっていることです。このようなエンゲージメントの増加によって、顧客との接触時間が増え、顧客の満足度と生涯価値(LTV)が高まるものと見られます。
今回はユーザーエンゲージメントに注目しましたが、これは多岐にわたるレポート内容の一部にすぎません。『2017年アプリ市場総括レポート』では、上位のアプリやカテゴリーに関する詳細な分析も取り上げています。以下のフォームに入力すると、このページから直接ダウンロードしていただけます。すでにアカウントをお持ちの場合は、ログインするとすぐにダウンロード可能です。
2018 M02 28
Market Data