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マンガアプリの隆盛:マンガボックスの2017年

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収益ランキングの上位には多くのマンガアプリが並びます。コンテンツへの注力が鍵のようです。

マンガアプリは従来の出版社が提供するマンガが提供される新たなプラットフォームであるだけでなく、アプリ向けに新たな作品が生まれるなど、マンガ業界にとって大きな影響を与えています。

場所や時間を問わずマンガを読める便利さから、消費者にとってもアプリというフォーマットは当たり前になりつつあるようです。過去3年の市場規模(iOS&Google Playにおける書籍&文献カテゴリ)の推移を見ると、成長を続けていることがわかります。

 

iOS&Google Playにおける書籍&文献カテゴリの収益額の推移

 

昨年の日本国内における収益ランキング(非ゲーム)を見てみると、TOP30に10個のマンガアプリがランクインしています。

1月に開催したTop Publisher Awardに、2017年のトップパブリッシャーとして参加されていたDeNAさまに「マンガボックス」についてお話を伺いました。

 

App Annie:お時間頂きありがとうございます。去年はどういった1年でしたか?

安江氏: 2017年は漫画アプリがかなり隆盛するタイミングでした。そこで、色々なケースはありますが、生き残ったアプリ、生き残れなかったアプリがあります。その中で「マンガボックス」がまだ人気アプリとして存在できているのは、読者をしっかりとグリップできていたというのが要因かなとは思います。

 

株式会社ディー・エヌ・エー ゲーム・エンターテインメント
事業本部IPプラットフォーム事業部 事業部長 安江亮太氏

 

App Annie:どういうところに注力されたのですか?

安江氏:最終的にはリテンション等の指標にはなるんですが、そのきっかけはコンテンツだったりするので、コンテンツ作りにかなり注力した1年でしたね。

App Annie:独占コンテンツなどでしょうか?

安江氏:そうですね。今回(トップパブリッシャーアアワードに)ご登壇されているAbema TVさんですとか、あとTVerさんでも、僕らのコンテンツをドラマとして配信されていたりします。そういった形でコラボできたのはすごい嬉しいです。

App Annie:そういったパートナーシップは今後もお考えでしょうか?

安江氏:そうですね。1つのアプリに限らず。あと、LINE マンガさんとも、よい関係性を築かせていただいています。僕らのコンテンツ、今回「ホリデイラブ~夫婦間恋愛~」がドラマ化されたんですけど、「ホリデイラブ~夫婦間恋愛~」をかなりLINE マンガさんにも売っていただいているので、そういった意味でもかなりコラボレーションしてますね。

App Annie:App Annieデータを使っていただいてるかと思うんですが、どういうところを一番使っていますか?

安江氏:競合含めアプリ全体を対象に、ランキング、DAU(BETA)推移、D1、7リテンションといった数字が好調なプロダクトを選定・観測し、読者の時流を見極めるという活用方法が一番です。また、ウェブ広告出稿で大きく読者を取っているクリエイティブはどういったものなのか、どのネットワークがどういったカテゴリと相性が良いのかといったデータを元に、実際に自分たちでマーケティングする際の参考にしています。最後に、これはちょっと本来の使い方とは異なるとは思うのですが、SNSなどで話題になって取り上げられているサービスが、実際にどの程度の実績を伴っているかというデータを見て、情報の重要性を推し量ることもあります。

App Annie:ありがとうございました。


App Annieのアプリ市場データは大企業から新興企業まで、幅広い企業に利用され、事業戦略や投資、マーケティング活動を支援しています。利用事例の一部は下記からご覧いただけます。

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2018 M03 27

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